1人が本棚に入れています
本棚に追加
夕方の公園
まだ明るい夕方。
お母さんは晩ご飯をつくっている。
リビングの窓から夕焼け空がひろがっていた。
ご飯が出来るまでじっとしてられない。
れんは家に我慢しきれなくなって外に飛び出した。
開放感に体が生き生きする。
さて、これからなにして遊ぼうかな。
家の前の道路で思案しているとマンションからようこちゃんの姿があらわれた。
「れんちゃん」
ようこちゃんはれんのところまで駆けてきた。
「公園で遊ぼ!」
ようこちゃんはれんの手をひっぱった。
「なにして遊ぶ」
「なんでもいいわ」
「じゃ、ジャングルジムでおにごっこ」
「れんちゃんが鬼よ」
「え、ジャンケンしないの」
「わかったわ」
「ジャンケンポン」
「やっぱりあたしの勝ち」
ようこちゃんはジムをのぼりはじめた。
れんは10数えた。
……8、9、10
「いくよ」
れんはすべり台をいっきにのぼった。
ようこちゃんはすばやく反対側におりた。
れんは慌てててようこちゃんを追う。
結局、先回りしたれんがようこちゃんをつかまえた。
最初のコメントを投稿しよう!