彼のためにできること

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「……。壮馬ってそんなに意地悪だったっけ?」 「悠のことが好きだから、虐めたくなる」  顔を真っ赤にさせている彼の言葉を待っていると 「キスしてほしい……。さっきみたいな……。舌、入れて?」  言葉に詰まりながら恥ずかしそうに伝える彼は、会社では副社長という役職に就いているとは思えない雰囲気だった。  俺は悠の顎を上げ、舌を絡ませる。 「ふっ……。んっんん……」  お互いの吐息が部屋に響く。  キスってこんなに気持ち良かったっけ?  唇が腫れてしまうんじゃないかと思うくらい、求め合う。 「はっ……あっ……」  この先は、どうやって抱けばいいのだろう。  男を抱くのは初めてだ。  しかしそんな一瞬の不安も頭からすぐ消えた。  悠の上半身の服を脱がし、ピンク色の突起を指で優しくなぞる。 「はぁっ……あっ……」  反応から見て、感度は悪くないみたいだ。 「悠、気持ち良い?」 「…っ――。気持ち良い……」  余裕なさそうだな。    次にチュッと突起を吸い、舌先で転がす。 「んっあぁぁ!!……。それだめぇ……」  俺の背中を掴む手の力が強くなった。  ダメだと言われたら続けるしかないよな。 「あぁっ!!」  吐息が喘ぎ声に変わった。  悠の下半身に手を伸ばした。あ、固い。 「悠、ちゃんと感じてるんだ。すげー固くなってる」 「そんなこと言わないで!恥ずかしい」  悠のベルトを外す。 「あっ、壮馬!?」 「えっ?ダメなの?」  俺はもう悠のこと、イカせるつもりでいるんだけど。 「ダメじゃないけど、壮馬は嫌じゃないの?」  嫌なわけがない。  嫌だったら最初からこんなことしない。 「嫌じゃない。好きな人を気持ち良くさせたいって思うのは、普通のことじゃないのか?」  俺の言葉を聞いて悠は黙り込んだ。  YESという答えだと受け取った。 「んぁあ!」  上半身を口で責めながら、下半身の衣類を脱がす。すでに勃っていた悠の身体に直接触れる。 「あぁっ!!」  すげー。もうこんなに濡れてる。  ちゃんと感じてくれてることが嬉しい。
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