彼のためにできること

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 これ、もうローションとか使う必要ないかも。  先端から溢れている体液を勃っているモノ全体に馴染ませ、シゴいていく。 「あっ、あぁ……!!だめぇ!!声出ちゃう……」 「声、出して良いよ?」    上半身と下半身を同時に責める。  悠の喘ぎ声がさらに大きくなった。 「壮馬っ!!もっ、出ちゃうっ……!!イクッ……。イッちゃうよぉ」  身体を少し痙攣させながら悠が悶えている。 「イッて?」  手のスピードを少し速めた。  そして――。 「ああっ!!!」  悠がピクッと大きく痙攣したかと思うと、俺の手に生暖かいモノが流れてくるのがわかった。 「うっ……。ごめっ……」  恥ずかしさからか、悠は半泣き状態だった。 「可愛かった。これから……。心も身体も俺が開発していくから?」 「えっ……?」  悠の身体や自分の手を拭いた後、彼を抱きしめた。 「これからは俺が悠の傍にいるから。頼りないかもしれないけど。早く昇進して、悠の力になれるよう頑張るから。まぁ、婚約者さんとかいろいろ課題があるけど、俺は悠が近くに居てくれるだけでいい」  もう二度と離れたくはない。  例え、一生を添い遂げるパートナーとして認められることはなくても、一緒に居れることだけで俺は嬉しい。 「壮馬っ!俺ももう絶対離れたりなんかしないから。ずっと一緒に居て?」  ギュッと抱き付いてくる悠を、ずっと守りたいと思った。
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