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生徒指導室での彼の本性
パタン。
樹「さてと...まず状況の整理をすると、元々先生達が生徒指導をしていたのは知っての通り、変化を与えた方がいいという建前、生徒会長の僕に押し付けられたんだ。」
樹は淡々とした物言いで状況の説明をした。
翔「そうかよ…じゃあ俺はこれで失礼しまーす。」
樹「おっと...」
ダンッ!
翔「ひゃっ...!」
俺が生徒指導室を出ようとした瞬間、音が出るほど勢いよくドアを樹の手が押さえつけた。いや、押さえつけたというか…うん…壁ドンされた...
樹「あはは!随分可愛い反応するんだねぇ?」
翔「う...うっせぇ!」
樹「まずはその口の利き方を、直そっか?」
翔「誰が...!」
俺が反発すると樹が足の間に太ももを入れてきた。
樹「おい。反発すんな」
翔「ひゃっ...やめ...ろ...……ごめ...なさい...」
そう言うと樹はニッコリと微笑んでこう言った。
樹「ん〜...今回は涙目になってる可愛い翔君に免じて許してあげよっかな〜」
翔「クソッ...!」
樹「んー?なんか言った?」
翔「何も言ってね...言ってません...」
樹「偉い偉〜い!」
翔「頭撫でんな!」
そう言うとニッコリ笑みを浮かべ、樹は俺の耳元でこう言った。
樹「でも言葉遣い直すのは僕の前だけでいいよ。あとその可愛い顔、僕以外に見せないでね?」
翔「趣味悪ぃ...そんなの知らねぇし...」
樹「あ...でも髪は黒に染めて来てね?あと、その着崩したワイシャツも。」
翔「チッ...分かったよ...」
樹「分かりました。でしょ?」
翔「んあぁー!分かりましたぁ!」
樹「ん。偉い偉い!」
翔「子供扱いすんなバカッ!」
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