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小学生
『ひろー。帰るよ〜。一緒に帰ろう〜』
「わかった~。」
真(しん)と僕はいつも一緒だ。
今日は、2人でオタマジャクシを捕まえよう。
公園のなかにある池に行く予定だ。
ランドセルを玄関に放りなげ、
自転車をこいで5分ほどでついた。
先に来ていた真の声がする。
『ひろ〜、いっぱいあるよ。』
「うわっ、本当だ。」
これは、家に持ち帰ったら叱られそうだ。
大量のオタマジャクシを獲った。
ビニール袋に入れて、真の家に向かう。
真の家には、幼稚園に通う妹と昼間だけおばさんがいる。
おばさんはお婆さんらしいけど若くて綺麗な人だ。
真の妹は、天使の様にかわらしい。
『おかえりなさい。お兄、ひろ君。』
笑顔で優が迎えてくれる。
こんな妹が欲しかったな。
一人っ子だからか自分の妹の様に愛おしい。
みんなでおやつを食べた。
おばさん手づくりのクッキーがうまい。
食べ終えたら今日の収穫を見せた。
オタマジャクシはカエルになると優が知ると泣きだした。
あまりにも大泣きするから可哀想になった。
2人でもとの池に戻しいく事にした。
「おどろいたよ。あんなに泣くとは思わなかった。」
『ごめんな。優は泣き虫なんだよ。』
でも…泣いた顔もかわいい。
僕の初恋は優だ。
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