高校へ

2/2
前へ
/7ページ
次へ
 あ、そういえば私のクラス何組だろう? ふとそう思った時に、後ろから二人の声が聞こえてきた。 「サークーラッ!」「おはよう~」 幸いにも、その二人は受験のために通っていた塾の友達であった。 「サキ、ヒカリ、おはよう。   ねえ、二人は何組だったっけ?」 勇気を出してクラスを聞く。   二人は顔を見合わせて、笑いながら答える。 「サクラと同じ、4組だよ!」 「何今さら~w」 「それにしてもウチら凄いよね! この三年間全部同じクラスだったよね~」 「そうそう、笑っちゃうよねw」 変な質問をした私を置いてけぼりにして、話はどんどん膨らんでいった。 私はただ二人について行って、適当に相づちを繰り返した。 …そうするしかなかった。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加