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卒業式から。
『キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン』
教室に鳴り響くチャイムの音を聞いて、私は目を覚ました
でも…ここは教室じゃない…
私の部屋だ。
私は、泣いていた。
ふと思い出したようにカレンダーを見る。
今日は2022年4月7日。
高校の入学式と、鉛筆で弱々しく書いてある
なんだ、結局夢だったんだ…。
…でもなぜか、この夢の中の出来事が、三年後本当に起きるという謎の自信があった。
きっと、充実した学校生活が…
そんなことを思っていると、キッチンから声が聞こえてきた。
「サクラー?起きてるの?
早く用意しなさーい!
今日は高校の入学式よー」
「はーい!」
卒業式は始まりだったんだ。
私は涙を拭いて勢いよく部屋から出た。
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