エピローグ

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エピローグ

 カーテンは閉めていたはずだけど、光の刺激で身じろぎをして、うっすら目を開けたら、視線がばちって合った。   「おはよう」 「おはようございます」 「声、かすれちゃってる。喉はいたくない? 他に痛いとことか、ない?」 「だいじょうぶ……先輩、朝なのに元気ですね」 「……実は、感極まって、寝つけなかった……」 「じゃあ、もう少し一緒に寝てましょ……」 「やっぱつらかった?」 「ううん。まだ、中に先輩がるみたいで、幸せだから、動かないで余韻に浸ってたいんです」 「じゃあ、もうちょっとこうしていようか」 「先輩はちゃんと寝てくださいね……次に起きたら、オレ、ご飯作るから」    これから先はまだまだ長いけど。  きっともっといろんなことがあるとは思うんだけど。  それでも、二人の遠距離恋愛が終わって同棲し始めたころの話は、一旦ここまで。  そして幸せな話は、昔からこう締めくくられると決まっているので、そこにあやかっておしまいにしよう。    こうして二人は、いつまでもいつまでも、幸せに暮らしましたとさ。   <おしまい>  
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