【終章】Consolation 〜慰〜

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〜羽田空港管制室〜 「バンッ❗️」 プラントの映像を見ていた松川が、デスクを拳で叩いた。 「なんで爆発しない❗️」 通信機を掴む。 「平泉結女(ゆめ)、なぜだ❗️」 「死にそうな女が、油管の弁を閉じたから」 「ロックを解除し、遠隔操作で今すぐ開け❗️」 「もう無理よ。岸から離れたから」 OIL ARK 号は、ステルスモードで、誘爆を避けて岸壁から離れていた。 「裏切るのか⁉️」 「裏切る…何を?私はアンタのイかれた殺人には、一切手を貸してないわ。貸す気もないし」 「両親を殺された怨みはどうした!」 「真実は全て聞いたし、ご丁寧に証拠の資料まで送って貰ったわ、月島って人に。そうねぇ…恨むとしたら…松川里美、あなたよ❗️」 会話は全て、PCから月島へ繋いでいた。 「平泉結女さん…あなたがあのサイトの、Y.H.さんね」 イン回数が一番少なかった人物である。 「松川さん、そこから逃げられはしないわ。これ以上、人の命を奪うのはやめて下さい!」 「月島風花…だったかな?あの暗殺者、(ハク)博凛(フーリン)の妹だとか…」 「何ですって⁉️」 月島は、会話を通信機に繋いでいた。 「おや?その声は、鳳来咲か。まさか、前警視総監を殺した博凛(フーリン)を、味方に取り込んでるとはね」 「あんた何言ってんのか全っ然、分かんないんだけど。今行くから黙って待ってろ❗️」 新咲凛(しんざきりん)が、顔を変えた博凛(フーリン)であることを知らない咲。 管制塔のエレベーターが降りて来た。 (愉悦…罠!) 管制室に集中していた紗夜。 「淳、咲さん伏せて、爆弾が❗️」 エレベーターのドアが開いた瞬間。 「ヅドーン💥❗️」 タイムセットした爆弾が爆発した。 かろうじて直撃はかわした3人。 しかし、先頭にいた淳一は、2人を庇って背中を負傷していた。 「淳⁉️」 「大丈夫だ、痛てて…無茶苦茶やりやがるぜ」 「紗夜、救急車を呼んでここにいて。私が階段で上がるわ❗️」 「咲さん、待て❗️…116mは無理だろ💦」 数字を聞いて思い出した咲。 「えっと…何段くらいかな💧」 「それに…階段にも恐らく罠があるはず」 「罠?また爆弾とか?…じゃあ無理ね!」 罠を口実に、諦めた咲。 その頃。 エレベーターを中心に、円盤形の管制室。 松川達のいるエリアの逆側へ、翼を畳んだラブのヘリが突っ込んだ。 「ヅガガーン💥ギャギャッシャン❗️」 直ぐに飛び降り、身を隠す。 「ラブです。今管制室へ着きました」 「着きましたって…どうやって⁉️」 驚く咲達の建物の屋根に、バラバラとその残骸が降って来た。 「ヘリで突っ込んだ様です」 「紗夜、マジで⁉️」 「無茶苦茶は、敵に負けてねぇな💦」 月島から専用通信が入る。 「皆さん大丈夫ですか?月島です。草吹さんは新咲さんが救出し、TERRAで処置を始めた様です」 「風花さん、色々とありがとうございます。全く関係ない学生さんなのに、こんな事件に巻き込んでしまって…」 「月島さん、咲よ。正直なところ、あなたがいてくれて助かったわ」 「いえ、とんでもないです。後はラブさんなら、何とかしてくれるはずです!」 他にどうしようもないのが、事実であった。
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