【2】Trial 〜試〜

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〜警視庁捜査本部〜 会議室に富士本以外、全員が揃った。 昴がまとめた2つの事故。 各自のタブレットにも、詳細資料が送られた。 「では…あら?」 咲が始めようとした時。 刑事課の扉が開いた。 「こんばんは〜。お邪魔します」 「ラブさん」 隣にある地上70階の高層ビルTERRA(テラ)。 エンターテイメント会社の本社ビルである。 その社長で世界的な大スター、トーイ・ラブ。 政界や国連にも関与し、影では機密組織EARTH(アース)を率いて、世界を守る最強ヒロインである。 数々の事件の裏で、咲や紗夜、飛鳥にも力を貸していた。 「丁度いいタイミングみたいね。紹介するわ、彼女は草吹霞(くさぶきかすみ)さん。アメリカで知り合ったです」 「あなた❗️あのときの?」 紗夜が思わず指差した。 「宮本紗夜刑事と淳一刑事。先日は失礼しました。紗夜さんの活躍は、アメリカで耳にしていました。まさか日本に戻られていたとは」 「あっ!投身自殺の女か⁉️」 (遅っ💧)(紗夜&霞) 「自殺?霞が?ありえないわよ!今日は、目撃者として、来てくれたのよ」 「目撃者?」 (やはり…心が読めない) (無駄よ、紗夜さん) ラブがそれを察して伝えた。 「刑事課の鳳来咲です。じゃあ、まずは聞かせてちょうだい、何を見たか?」 ラブの友人で、アメリカの紗夜を知っている。 つまりは、この世界の人間、それもかなりの切れ者。 全員がそれを悟っていた。 「最初の事故の夜…紗夜さんが来て直ぐに、事故現場の近くを飛行する物を見ました」 あの時、身を乗り出した姿を思い出した紗夜。 「ドローンだろ?ほら、この映像を写した、手配中のGuard(ガード)(監視人)の仕業だ」 淳一が映像を見せる。 「Guard(ガード)?」 「霞、Guardは、1年程前から要人の不正現場や情事の現場を盗撮したり、犯罪や事故現場の動画を配信しているグループよ」 「神さんも出ましたよね❗️」 「嬉しそうに言うな原田💦あれは、誤解だからな。薬の売人を(おび)き出して、黒幕を潰した時の罠だ💦」 「はい。直ぐに私の方で消しましたよ。咲さんの指示でね」 「昴❗️一言多いわよ💦」 慌てる咲に、笑む(じん)。 「神…飛鳥組の?」 「おっと、アメリカでも有名になっちまったか?」 「香港マフィアを潰したと聞いたが…どうして、ヤクザが警視庁にいるの?」 ……ですよね〜状態。 「ま、まぁ色々あってね💦それより、本題を話して霞」 慌てて取り繕うラブ。
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