【詩】ウクライナ・そしてロシアの人々に

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【赤ちゃんが】 激戦区・マリウポリでは、 亡くなった赤ちゃんのご遺体が、 まともに葬られることも能わず、 掘った穴に投げられるしかないという(AP通信より)。 何という悲しさ。 家族の悲憤慷慨は、 想像すら能わない。 日本でもほんの七十数年前、 空襲で・原爆で・地上戦での たくさんのご遺体が、 積み上げられて焼かれたという。 東日本大震災では、 ご遺体を何とかきれいにして葬ってあげるために、 人知れず奔走した人々がいた(石井光太著『遺体――震災・津波の果てに』より)。 あまりにたくさんのご遺体。 人はその葬り方を考える前に、 そんなことにならない方法を考えるべきなのに。 科学技術も何も、殺すためではなく、生かすために。
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