僕の果たす役割

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 師弟、相棒、友人。  そんな安直なワードで語れるほど単純ではないし、言われたところでピンと来ない。  百歩譲って、僕たちが支え合える関係だったとしても、『救われた』という成功体験がお互いを縛り付け、新しいの原因をつくり出す。  そんなことは目に見えているし、覚悟の上だ。  だから『共依存』とでも、何とでも言わせておけばいい。  僕たちは、気付いた。  この痛みに。息苦しさに。  同時に、どう足掻いたところで、それらから決して逃れられないことにも。  だから、僕たちは選んだ。  お互いを足枷にしてでも、生きながらえる道を。  の原因と、共存する道を。    それを好ましいと思える限り。  この心地良さを、許容できる限り。  僕たちのは、これから先もずっと、燻り続けるだろう。
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