第一章

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もう虐待と言ってもいいほどの親からの暴言を、毎日浴びていた僕は、家にお金を入れるため年齢を詐称して、バー「CROW」で働いていたある日の夜。 皿洗いをしていた僕の目の前に座った人が喋りかけてきた。 男「君、学校は行ってるの?」 玲「……は?」 男「だって君、学生だよね?しかも多分中学生とかそこらでしょ?義務教育だよね。」 玲「……失礼ながらお客様。…僕は高校生です……。」 男「ふ〜ん…まぁ、今はそういうことにしといてあげるよ。」 玲「……」 その男はそれから毎日「CROW」に来た。 来るたび来るたび、僕に学校はどうか?と聞いてくる。 決まって僕も何時も道理同じ答えを返す。「僕は高校生です。」と…… ある日の夜、閉店後の片付けをしていると、店長に呼ばれた。
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