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店長に呼ばれた部屋に入ると、店長と、何時も同じ事を聞いてくる男がいた。
僕は震える足を抑えようと必死だった。
何分そうしていたかわからない。先に口を開いたのは店長だった。
店長「玲君、君はクビだ。」
玲「っ!………はい。」
店長「勘違いしないで欲しい。君の働きは他よりもずっと優秀だった。」
玲「…わかっています……。…僕はずっと店長を騙してたんです。」
店長「……別に騙されてなんか無いよ?」
玲「え?」
店長「玲君が高校生なのは最初から信じてなかったよ。ほら、学生証を見せてって言わなかったでしょ?
面接に来た日、君は、黒く濁ったような瞳をしていたね。俺はそれが昔の自分と重なったんだ。訳ありなのはすぐにわかった。俺は君を助けたいって思って採用したんだ。
働き出した君はとても生き生きして輝いていたよ。」
玲「助けたいと思ってるならまだっ!!…」
店長「うん。…働きだして間もない頃、君はこう言ったよね…
『店長と働けて良かったです!僕の生き甲斐です!!』
って……俺はこの言葉を聞いて凄く嬉しかった。」
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