何時もの日常が崩れた日

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28階で乗ってきたのは、ゆるっとしたピアスだらけで茶髪の子だった。その子は開いた扉の奥に居る僕を見たあと、こっちに近付いてきた。 ……ん?近付いてきた?近付いてきた!近付いてきたの?! ピアス男「ねぇ、きみぃ?何で上から来たの?」 ぴゃぁ!!喋りかけてきたんですけどぉ!と、ととと、とと、とととと取り敢えず落ち着いて、携帯で会話しなきゃ! 玲携帯「コンニチハ イイオテンキデスネ」 ………いや、聞かれたことに答えろよ?!しかもエレベーターの中から外見えねぇし?!(自分で文字打ったくせに) ピアス男「……君、面白いね〜喋れないの〜?んで、何で上から来たの?」 ンア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙……そんな簡単には諦めてくれないか…となると嘘を突き通すまで!(まず今までの会話で嘘なんか言ってない) 玲携帯「ウエデスコシ サギョウヲシテタンデス」 ピアス男「……作業って?」 …いや、僕が聞きたいんですけど?(理不尽な逆ギレ)……あ!そうだ! 玲携帯「ツギノイベントノタメノ ブッピンカクニント ソウジデス」 いや、僕天才じゃない?29階で作業してたことにすれば良いじゃん!29階は物置きだから常に掃除しないといけないんだけど僕もたまに掃除してるからボロは出ないはず……多分……
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