回る社長

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 社長はセクシーな風呂を覗き込んで、さっそく湯を溜め始めた。 「どうぞ、お先に」  社長は当然とばかりに着替えを用意している。 「えっ。社長、着替えをお持ちですか?」 「ん? ああ。本当は適当な温泉に泊まる予定だった」  そう言って俺をジロリと睨んだ。バスに乗り遅れたのは俺のせいだと言わんばかりだ。 「お前は着替え無いのか?」 「ありませんよ。日帰りのつもりだったんですから」 「下に紙パンツ売ってるらしいぞ」 「えっ」 「オムツじゃねえよ。ほら、マッサージの時にはくやつだ」  このシチュエーションだと、別のマッサージを想像してしまう。 「何、赤くなってんだ。垢スリとか行かねえのか?」  風呂が沸いた音がした。 「うちの風呂と同じ音だな」  そう言いながら、シャツとズボンを脱ぐ。 「これ、干しておいてくれや。お前も風邪ひくまえに、パジャマ着とけよ」
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