きみは不思議な人

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「もー、しっかたないなぁ~」 「ありがとう青花っ!」 それまで隣にいた美咲は大人しいグループの元へ駆けて行った。 彼女からすれば、私のこういう部分に対して妬ましくも思っていることだろう。 美咲の負けず嫌いな性格は口には出さないけれど顔に出る。 昔から私のほうが勉強も運動も得意なこともあって、私はそんなつもりじゃなくとも少し感じるものがあった。 あぁ私のこと、妬んで羨んで悔しがってるんだなって。 だから私たちはきっと───…友達ではない。 「ごめん美咲、遅れちゃって」 「べっつにー。それでねそれでね!ここのカフェのコラボ商品がすっごい可愛くって!」 教室に戻れば、大人しいグループの女の子たちとお弁当を広げている美咲。 自然と混ざるように机を合わせた。 「コラボ商品?どこの?」 「きのう教えたとこ」 「あー、…あそこね」 そっけない。そんなにさっきのことを根に持ってるのか。 だったら美咲も誘ってあげれば良かったかな…。 私だって言っていいなら、彼女のこんな子供っぽいところが苦手だ。 たとえ小学生からの知り合いだとしても他人は他人。
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