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「ふぁぁっ……待って」
「優しく扱ってやりたいが、今夜はムリそうだ」
ブラジャーを乱暴に引き剥がすと、丸み帯びた膨らみを片手で持ち上げ、唇で先端を深く口に含んだ。舌先で舐るように刺激を与えられると、とたんに身体の奥が蕩けだす。
「んはぁっ……」
透也は待ちきれないように、綾芽のショーツをずらすと自らの尖ったものをあてがった。今夜の透也にからは、いつも感じる余裕は少しも感じられない。ただ、綾芽を必死でむさぼるように激しく突き上げている。
綾芽は何も考える余裕もなく、透也からもたらされる悦楽を何度も味わいながら、次第に意識が遠ざかっていった。
翌日、透也を仕事へ見送ったあと、柳井の車で、いつものマナー講習に出掛けた。その車内で、柳井から思いがけない言葉を聞く。
「昨日は、申し訳ありません。せっかくの休日を、邪魔してしまって」
「そ、そんな、柳井さんが謝る必要はないです。急なお仕事ですもの、柳井さんだって、休日がなくなってしまって大変でしたね」
「いえ、私は……。ただ、透也様が永原のお嬢様を相手にされていたから、ずいぶんお疲れかと……」
「な、永原……様?」
「お聞きになっておりませんか? 透也様は昨日、永原お嬢様のバースデイ
パーティーに呼ばれて、参加なさっておいででした」
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