天国屋からのご挨拶

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天国屋からのご挨拶

皆様、ごきげんよう わたくしは、地上と天国を結ぶレトロな喫茶店「天国屋」の マスター早乙女でございます。 死者の住む町「天国」で、昔からやってみたかった 昭和レトロな喫茶店を運営しております。 天国からの手紙と言われて、何を思われたでしょう。 ええ、これは死者の皆様からあなたへの最後のラブレターのことです。 天国屋は、雨の日にこそ地上に参上します。 雨が降って振って仕方がない 止んでほしいのに、一向に止む気配も見せない時にこそ 現れる。 それは、あなたに「お守り」を渡すためです。 手紙と一緒に、あなたの心の中にしまっておくことが出来る 「お守り」を渡すため、地上に参上しますの。
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