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貴女しか見えない
「君の眼はどうしてこんなに美しいんだろう」
私を撫でる貴女が好き。
そこがどれだけ汚れた砂の上でも。
「きっととても綺麗な水を飲んだんだね?」
私を愛でる貴女が好き。
こんな私に会いに来てくれる。貴女が。
「君の眼から見たら、世界はもっと色彩鮮やかだったろう?」
私と遊ぶ貴女が好き。
くすぐったくて恍惚する時間。
「行かないと。そろそろ片付けないとだ。」
私を置いていく貴女。
貴女が好き。
たとえ貴女が二度とここに来なくても。
私は貴女とずっと一緒だから。
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