狐面の少女

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 家に帰ると、母に帰りが遅いと説教を食らう羽目になった。よく見れば時刻は23時を回っていた。それは仕方がないと感じつつも鬱陶しいなとも思ってしまうのは反抗期だから仕方のないことだ。  しかし、先ほどあったことは現実のことだったのか夢だったのかわからなくなった。  だいたい、あんな跳躍力のを人間が持っているはずがないのだ。  そんなことを考えていると読書感想文は一向に進まなかった。集中しようとエナジードリンクを飲み干して、焼きそばも食べきった。  目がさえてきて気合も十分なのだが、一向に進まない。なんせシュウは先ほど小説よりも奇妙な現実を見てしまったのだ。  おかげで頑張って読み切った小説の内容はすっかりと飛んで行ってしまった。 「これは……諦めっか……」  きっと先生からは口うるさく言われるのだろうが、仕方がないことだと開き直った。  今日はじっくりと眠て、変なことは忘れることにした。  明日の朝はきっとすがすがしい目覚めを迎えられるだろうと期待して眠りについた。  
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