呼び出し

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最初に帰ってきたのは、 副会長様と会計様のペア…つまり、須藤様と風深様のペアみたいだね! まあこの2人は常日頃からの仕事仲間だしそこまで何か起こることは無かったのかな〜?とか 思ってましたけど??? 目立たないよう舞台袖の裏口から帰ってきた二人はどちらもどことなく不機嫌。生徒会のストッパーとも言える二人がこうなることはかなり珍しいと思う。 幸い、他のペアもいないし実況を務めていた放送部員は2階の方へいる。なので、そっと風深様に近づいて理由を聞いてみることにした。 「あの…風深様?」 声をかけると、いつものようにへら〜っと笑ってこっちを振り向いた。しかし薄められた目は笑っていない。普通のはずの口も黒塗りの三日月に見える。 「ん?何か用〜?」 怖い……面倒いから話しかけてくんなオーラがすごい。だがここで負ける俺じゃない!なぜなら俺は放送部部長にして広報委員会委員長!好奇心は止められねぇ! 「あの…生徒会のお2人は何かあったんですか?そんな険悪な雰囲気をして…」 やべ、余計なことまで言った。 「…別になりもありませんが?そこの会計が勝手に機嫌を悪くしているのでは?」 最初に答えたのは副会長。 「俺も何も無いよ〜?かなめんが怒っちゃってるんじゃな〜い?愛しの転校生クンに会えなくて」 「なっ…!決めつけないでくださいよ!」 「べつに憶測を話してるだけだし〜?」 やっべ、俺やってるわ。
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