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生徒会、風紀委員会の役員(といっても生徒会と合同とされるのは委員長、副委員長のみ)が揃い、理事長を待つ。しかし来たのは放送部部長。
放送部部長は、大塚 実という。
明るく社交的、しかし意外と気の回る奴で、生徒会と風紀の仲介のような存在ともなる。
仕事の能力も高いし、盛り上げがうまい。
生徒会からしたらありがたい存在だ。
「いやー、理事長から頼まれまして。よく分からんけど疲れた顔して渡されましたよ!」
多分、恐らく、絶対。
会長と風紀委員長が理事長室で鉢合わせたんだろうな。アレに挟まれたらそりゃ疲れるわ。
なんて考えながら二人をちらりと見る。
眉間に皺寄りまくり、オーラは吹雪。ゲレンデも溶けない。
こいつとだけは止めろという気持ちが溢れ出てる。
「まぁまぁ~、そんなにピリピリしないでよぉ~!もう鬼も行っちゃったよぉ?」
ゆづくんが早く二人を離そうと話を進める。
ダジャレとかではない。てかもう鬼いってたのか。
「そ、そうですね。…え”っへん!!」
大塚は大きく咳払いをし、ペアの書かれた紙を持っていたファイルから取り出した。
「それでは、ペアを発表しまぁす!!」
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