貴女が苦手です。

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私の名前は未来(みく) この春、高校に進学したばかりのもぎたてフレッシュJKだ。 私には自慢がある。 1つ目は、私の一族は人を支援する企業で大成功を収め、滅茶苦茶お金持ちだと言う事。 つまり、私は社長令嬢だ。 屋上にプールがある豪邸に住んでいる。 ナイトプールが流行るずっと前から、私はナイトプールをパシャパシャしてきた。 2つ目は、私の一族はα家系だと言う事。 この世には男女の性の他に第2の性として、バース性と言うものが存在している。 α・β・Ω この3つだ。 簡単に説明すると、βは男女の性と変わらないバース性の大半を締めている普通と呼ばれる性。 Ωは男女共に繁殖能力が高い性で、男でも妊娠する事が出来る極めて珍しい性であり、3ヶ月に1度程の頻度で発情期と言うΩ特有の性フェロモンを1週間放出する特徴がある。 長い歴史の中でいろいろあり、元々少なかったΩの数は今現在、大幅に現象し絶滅寸前ぐらいの数らしい。 最後はα。 αは言うなればエリート。 そしてαもΩほどはいかないが、希少数の性だ。 カリスマ性が高く、いろんな分野で優れた成績を見せており、大企業の社長や政治家などトップの存在達はほとんどαだと言われている。 更に特徴としては、αはΩが放つフェロモンの匂いを嗅ぎわける事が出来、発情期中のΩが放つ性フェロモンの匂いを嗅ぐと本能的にΩを求めてしまう。 そして、αとΩの合間だけに“番”と言う特別な契りが交わせる。 言わば結婚みたいな感じのものだ。 番になる事でΩは発情期が軽減したり、番の相手にしか発情期中のフェロモンが届かなくなるとか何とか。 まぁ、そんな感じ。 ちょっと説明が長くなったけど、とにかく何が言いたいかと言うと、私は生まれもってのエリートなのだ!! 「未来!もう麻美ちゃん来たわよ!!」 「はーいっ!今行くっ!!」 .
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