第二章 「自分から出たものなんだから食べれるでしょ」

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第二章 「自分から出たものなんだから食べれるでしょ」

「自分から出たものなんだから食べれるでしょ」そう言った母の目はまるで感情のない人間が操られているようだった。私は戸惑った,うんちとおしっこをみてまた母を見て,でも母は本気だった,「早くしてよ」今でもその言葉が耳に残る。私はうんちを食べた。今では自分でも信じられないが確かに食べた味も残っている。でも母は数口食べた私を見て言った「もういい片付けなさい」きっとこんな私を見て吐き気がさしたんだろう,でも私はそれ以上食べなくて良かったことだけがとても嬉しかった。日に日に食べなきゃいけないご飯の量も増えていった主に夜ご飯だ。朝から夜まで私は児童館や外に行ってなるべく家にはいないようにしていた。今でも覚えているが児童館から家への帰り道が一番嫌だった,まるでこれから地獄に行くような気分だった。 ある日私は食べ物をベランダから捨てるようになった,残したものはベランダの外に投げて食べ終わったふりをしていた,そうすれば吐くことも無くなるし,漏らすこともなくなるから変な物を食べずにすんだからだ.でもある日母にバレてしまった.バレた理由は簡単だ.私の住んでいたマンションは一番上(5階)だった,運が悪くその遥か下はマンションの庭だった,だから捨てた食べ物はそこに落ちると言うことだ,投げたらどっか飛んでいけばいいのにと今でも思う。そしてバレた理由はもう一つある私の部屋の下にももちろん違う人がいた,その違う人の窓に私の投げたスープや食べ物がべったりついてしまってそれで,母へ届いてしまったんだ。その夜はフライパンで殴られまくった記憶がある,泣き叫んで,泣き叫んで,でも痛いとは言わずただひたすら「うわぁあうわぁぁあ」と,大声で,その頃兄弟は普通にテレビを見ていたが,なんて思ったのかな?妹がフライパンで思いっきり頭を叩かれてるのに普通にテレビを見れるのは恐ろしいと思う。しばらくして母が満足すると,少しやりすぎたと思ったらしく私の髪を引っ張って冷蔵庫の前へ持っていった。最初は何かよくわからなかったけど,冷凍庫から氷枕を引っ張り出すと私の顔にひたすら当ててきた,きっと次の日学校で私の顔が腫れていたら嫌だからだろう。冷やし終わった後母は私に一言言った「別に私あなたの事嫌いじゃないから」今でも覚えている,母はすました顔をしてこっちも見てくれなかったけど,好きと言われたこともないし母からの愛情表現を覚えていなかった私はそれをはじめての愛情表現だと思いとても嬉しかったのを覚えている。 フライパンで殴られまくったその日から私はもうベランダから食べ物は捨てることは無くなった,まぁそんな最強神経してたら逆に困りますけどね, その日からトイレ行きたい時は外に行かせてもらえたので部屋で漏らして食べなきゃいけない事は無くなったが,児童館が閉まるようになってからどうしても公園のトイレに行きたくなかった私は,マンションの避難階段に行ってそこでおしっこやうんちをするようになった,階段の床がカーペットだったのでおしっこはそのままカーペットに吸われでもうんちの時は母がいつも私にトイレ行く時に持たせていたゴミ袋の中にしていた。それでしばらくやりくりしていたが,マンションに住んでいる人たちが階段の悪臭に気づき始めてしまった,みんな最初は猫だと思ったらしく,過去にも猫が漏らしてたというのがあったので,でも飼い主が違うというと,まさかの管理林が防犯カメラをチェックしてしまったんです.当時は私は防犯カメラが何かも知らず,そのカメラの下で普通におしっこやうんちをしてました.それをみた管理林は住んでる大人全員を呼んでミーティングを開いたらしく,私の母と父と住んでる人全員の前でその動画を再生したらしいです。父は弁償代として30万円ほど払わなきゃいけなかった。私は母にバレた事が怖くて母が帰ってくるまでずっとビクビク机の上でドリルをしていたがら母が帰ってきて私の部屋に来て何をするかと思うと、ただ一言「恥ずかしいね、みんなの前であんなトイレしてる動画流されて」私は叩かれないことをにほっとしたのと自分がした恥ずかしさが混ざって泣き出した。母はそれを見て特に何も言わなかったが私はただずっと泣いていたのを覚えている。 その日から私は外でトイレに行かされることは記憶にある限りなかった気がする。家の中のトイレに行けるようになった。ただ条件は同じでご飯が食べ終わってから。 うんちをなどを漏らしても食わされることはなくなったが、その漏らした物を自分の服に包んで部屋の中に置いておかなきゃ行けなかった。ただ吐いたら食べるはもう当たり前な事になっており、母に言われる前に吐いたら食べなきゃ行けないという習慣がついてしまっていた。
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