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あの時から人生が壊れた
18歳、中田しずく。高校卒業して就職した。
就職先が決まってから就職先の近いところのアパートに1人で暮らしていた。
まだ色々と覚える事があるしミスも多い。
でも係長は優しい。
みんなミスすると嫌な顔するし覚えるの遅いから使えないと思われてる。
それは、しょうがないけど、正直、辛い。
係長は37歳。北総司。既婚者、子供もいる。
子供は、まだ7歳。
係長はミスしても怒らずフォローしてくれる。
覚えが悪くても優しく教えてくれた。
しずくは係長が気になっていた。
でも既婚者で子持ち
この気持ちを忘れようと思った。
忘れられないでいた。
しずくが落ち込んでると
係長『終わったら飲みに行くから、それまで頑張れ』
仕事が終わるとよく飲みに行った。
今日は、いつもと違った。
居酒屋の個室で
係長は、しずくにキスをした。
お酒を飲んで御飯を食べた。
外に出ると
係長『まだ一緒に居たいな』
しずく『私も係長と一緒に』
ホテルに行ってセックスをした。
それ以来、仕事終わりにホテルに行ってセックスをするようになる。
ダメだと思ってもやめられなかった。
しかし異動できた男性社員(深浦正文→ふかうらまさふみ)がいた。
しずくと仲良くなり励まし合う存在になっていく。
しずくは係長とのつきあいが悪くなっていく。
係長は嫉妬した。
係長は、しずくに
係長『最近、深浦と仲良いよね。あんまり話して欲しくないな』
しずく『深浦さんとは仕事の話をしているだけで深浦さんの事を好きな訳じゃないですよ。』
係長『深浦くんと仕事以外の話は禁止ね。2人で御飯食べに行ったり飲みに行ったらダメだよ。仕事以外の連絡も禁止ね』
しずくは、少しめんどくさく感じた。
しずくと係長と深浦が残業することになった。
係長『深浦くん、もう仕事終わった?』
深浦『まだです』
係長『そんなの家で仕事をすれば良いじゃない』
深浦『…解りました』
深浦は納得いかなかったけど了承して家に帰って行った。
係長『ねぇ、しずく、仕事まだ終わらないの~』
しずく『終わりません
係長『仕事出来ないから、そんなに時間がかかるんじゃないの?』
しずくは無言で仕事をした。
しずくは仕事が終わった。
係長『この後、どうする?』
しずく『家に帰ります』
係長『俺は一緒に居たいな』
しずく『私は今は、貴方と一緒にいたくありません』
係長からしずくへLINEが届く
係長『しずく大好きだよ。一緒に居たかったな。明日は一緒に飲みに行こうよ』
しずく『忙しいので』
しずくは係長がうっとおしくなっている。
それから係長は、しずくと会うと誘ったり
LINEでも『飲みに行こうよ』と誘う。
ある時、携帯に非通知で連絡がかかるようになる。
係長の誘いは、なくなった。
しかし、毎日、朝、昼、晩と非通知の電話がくる。
出ると返事はしなかった。
しずくと出掛けるところに、なぜか係長の姿を見かける。
しずくは出掛けると誰かに追いかけられてるような気がした。
しずくが気晴らしに少し遠い所に出掛けていても、なぜか同じ車を見かける。
しずくが帰ってくる時などに家の前を係長が通る姿を見かける。
家の入り口の前で係長は耳をすましていた。
家の入り口に誰かがいる陰が見えた。
立ち止まってそちらを見ると陰は、すっと消えていく。
家の前に誰かが居て見つからないように、その陰の人が逃げてるよう。
これは偶然なのか必然なのか解らない。
でも名の知らない恐怖を感じる。
しずくは深浦に声をかけられる。
深浦『大丈夫ですか?』
しずく『うん』(小さな声で言った)
深浦は心配だった。
深浦は、しずくに惹かれていた。
しずくは係長と行った居酒屋じゃない違う居酒屋に行った。
係長は、しずくに気がつかれないように尾行した。
居酒屋に入ると深浦が居た。
係長も気がつかれないように居酒屋に入っていく。
しずくは深浦に気がつき声をかける。
しずく『深浦さん、お疲れ様です』
深浦『中田さん(しずく)、お疲れ様です』
しずくは、お酒をいっぱい飲んだ。
深浦『そんなに飲んだら倒れちゃいますよ』
しずく『私は大丈夫』とさらにお酒を飲む。
深浦『どうしちゃったんですか』
しずく『言えないの』
深浦『なんでですか?』
しずく『私も悪いから、この状況になってるの』
深浦『だったら何なら教えてくれるんです?』
しずく『紙とペンがあれば』
深浦『はい』
しずくは
私は実は係長と付き合ってました。係長の事がめんどくさくなって冷たい態度をとったんです。そしたらストーカーみたいな事をされるようになりました。
と紙に書いて深浦に渡した。
係長は、しずくは何かを渡したことは解ったが2人が何を話しているかは解らなかった。
深浦『心配だから連絡先交換しよう』
しずく『はい』
2人は連絡先を交換して
何も話さず
御飯とお酒を飲む。
深浦『帰りは家の近くまでついていくよ。何かあったら心配だから』
しずく『お願いします』
深浦は、しずくの家までついてきてくれた。
しずくの携帯に電話が、かかる。
係長が無言電話をかけてきた。
しずくは倒れた。
起きると外に居る。
家に入ろうとすると鍵が開かない。
鍵を探そうと思ったら
自分の使っている鞄ではなかった。
どこかで見たことある鞄
服を見ると男性物のスーツを着ている。
靴も男性物だ。
ネクタイや靴が係長の物に似ていた。
近くのコンビニに行って鏡で確かめたら、しずくは係長になっていた。
しずく(係長の姿)の持っているバックの中に携帯のLINEの通知音が聞こえる。
係長の奥さん『お疲れ様。まだ仕事終わらないの?』とLINEがきた。
しかし、しずく(係長の姿)は誰からのLINEかが解らない。
LINEを送ってきた相手は名前で書いてある。
北由美子と書いてあった。
(うん?北って?もしかして係長の奥さん)と思った、しずく(係長の姿)。
しずく(係長の姿)は北由美子さんにLINEの電話をかけてみる。
しずく(係長の姿)『もしもし』
北由美子『もしもし』
しずく(係長の姿)『道に迷ってしまって』
北由美子『大丈夫なの?今、どこ?』
しずく(係長の姿)『○』
北由美子『今、子供が寝てるの。タクシーで帰ったら』
しずく(係長の姿)『でも、家の住所が…』
北由美子『えっ?大丈夫?酔っぱらってるの?とりあえず、住所LINEで送っておくから』
しずく(係長の姿)『ありがとう』
しずく(係長の姿)タクシーに乗って北由美子がLINEで送ってくれた住所を運転手さんに伝えてしずく(係長の姿)は係長の家に帰った。
その頃、係長(しずくの姿)は
しずくの家の中に居た。
なんでと思い。
焦る。
外に出ようとすると
係長の靴がない。
しずくの靴を履くとぴったりだった。
でも係長の足は大きかった。
なのでしずくの靴が入るはずがない。
しずくの靴が大きいのかと思い
係長(しずくの姿)は、しずくの靴のサイズを確認する。
しずくの靴が小さい。
足を見てみると毛がない。
係長(しずくの姿)は(毛があるはずなのに)と思っていると
服が違う事に気がつく。
洗面台に行くと、しずくの顔になっていて
びっくりすると同時に嬉しくなる。
胸を触ってみる。
翌朝
しずく(係長)は支度をして会社に行こうとするが行き方が解らないのでマップを見て行くことにした。
しずく(係長の姿)は仕事が解らないので仕事の同僚に迷惑をかける。
一方の係長(しずくの姿)は、いつもより何倍も仕事が出来る。
深浦は不思議に思う。
しずく(係長の姿)は仕事が終わると係長の家に帰って御飯を食べる。
由美子は、いつもなら『仕事が遅くなるから食べてくる』って言われるのに早く帰ってくるので由美子は何かあるのかと疑う。
由美子『あなた、今日は仕事終わるの早いのね』
しずく(係長の姿)『うん』
係長(しずくの姿)は深浦に声をかけられる。
深浦『あれから大丈夫ですか?家までついていきましょうか?』
係長(しずくの姿)『大丈夫。ありがとう。』
深浦は、しずくが敬語を使ってないことに戸惑う。
係長(しずくの姿)は係長の家に行く。
それから係長(しずくの姿)は頻繁に係長の家の近くを通り、係長の携帯電話に無言電話をかける。
由美子『非通知の電話、大丈夫なの?』
しずく(係長の姿)『大丈夫だよ』
由美子は係長(しずくの姿)を見かける。
由美子は思い出す。
そういえば主人の仕事場に行った時、しずくの姿を見かけたと。
それから、しずくの姿を家の近くでよく見かけるようになる。
由美子『あなた、最近、仕事場の人が家の近くに通るんだけど、大丈夫?』
しずく(係長の姿)『大丈夫だよ』
由美子は、しずく(係長の姿)がお風呂に入ってる時に携帯を見る。
非通知の電話が多くかかってきてるのと、
しずくと係長とのLINEのやりとりを見る。
由美子は、しずくが係長に相手されたいが為にストーカー行為をしてるんではないかと思う。
主人には黙って警察に被害届を出そうと由美子は動く。
由美子は、しずくが係長と不倫している事が許せない気持ちがあり、主人に黙って被害届を出して、しずくが捕まれば復讐になると思った。
係長(しずくの姿)は警察から接近禁止命令を言い渡される。
深浦『係長の事がまだ好きなんですか?だからストーカーなんて…』
係長(しずくの姿)『そうだよ』
係長(しずくの姿)は接近禁止命令を出されたのにストーカー行為をやめなかった。
係長(しずくの姿)は刑務所に入ることとなる。
しずく(係長の姿)は倒れた。
しずくは元の姿に戻り刑務所の中に入った。
係長は元の姿に戻るとしずくに会いに行った。
係長は笑った。
係長『大好きだよ。刑務所から出たら僕が君を支えてあげるよ。助けるよ』
しずくは絶望した。
きっとこれからも、しずくは苦しむのだろう。
END
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