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Prologue Dear Purgatory Agers
私は学校なんて大嫌い。
仲良しごっこをしてる生徒達も、それを薄ら笑いで見守るだけの教師達も、はがれかけた壁の塗装も、これ見よがしに植えられた桜の木も。チョークの粉の匂いもみんな。
疑問だった。不気味ですらあったのだ。どうしてこんな澱みだらけの空間を、青春の舞台なんて呼んで持て囃すことができるんだろうって。
その理由をちょっとだけ理解できるようになったのは、本当に、幸運な出来事があったからだ。多分あれが無かったら、私はずっと、毎日を虚ろに浪費し続けていた。
あの女の子と、友達になれなかったら――。
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