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家族の剣士麿くんと琉くん【前編】
桜が咲いて春になりました。
ある日、武志と寛子は
愛犬のマロンとミルクを連れて
ひょうたん池公園に来ていた。
「武志管理長、こんにちは」
「雅史、おまえも散歩か?」
「そうです」
雅史は、武志の仕事先の部下だった。
雅史は、福岡センターからの異動で
島原センターに勤務している。
雅史の同期には真司郎と大輔がいる。
「妻の結衣と我が家の愛犬、麿と琉です」
「雅史はうちの嫁を紹介していないな?
妻の寛子と愛犬のマロンとミルクだ」
「よろしくお願いします。
奥さまの作品読ませていただいてます」
「それは光栄です」
マロンとミルクは、麿と琉に
すっかり魅了されていた。
『こんにちは、ぼくは麿。
きみたちのお名前教えて』
『ぼく、マロンだよ』
『あたし、ミルクよ』
『ぼくは、琉。
麿は、ぼくの弟だよ』
『あたしとマロンみたいね』
雅史は、黒柴の麿と
パピヨンの琉を飼っている。
麿と琉は、優しい子だった。
麿と琉にマロンとミルクは、
すっかり打ち解けていった。
そんな時、真司郎と愛美が
愛犬の桜、梅、桃を連れて散歩に来ていた。
「武志管理長、こんにちは」
「真司郎、桜ちゃんたちの散歩か?」
「そうです。暖かくなったので
愛美と一緒に来ました」
マロンとミルクは、仲良しの桜たちを
麿と琉に紹介していた。
『麿くん、琉くん、ぼくらの友達、
桜ちゃん、梅ちゃん、桃くんだよ』
『こんにちは、ぼくは麿よろしくね』
『ぼくは琉、よろしくね』
『あたしは桜、仲良くしてね』
『あたしは梅、よろしくね』
『ぼくは桃でち、よろしくでち』
楽しく歓談していたマロンたちは、
すっかり打ち解けて仲良しになっていた。
「雅史、久しぶりだな」
「真司郎、また飲みに行こうぜ」
「大輔を入れて楽しくやろうぜ」
真司郎は大輔と雅史と一緒に
出かけることが多かった。
そのおかげで愛美、美樹、結衣が
同期の奥さま同士で繋がっていた。
「もうすぐお昼ですね。
この近くにわんこ同伴OKの
レストランができたんですよ。
よかったら、行きませんか?」
「それ、いいな。管理長、行きましょう」
この後、武志たちは
それぞれの愛犬たちを連れて
わんこ同伴のレストランに行くことになった。
この続きは次回の講釈で…。【中編に続く】
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