家族の剣士麿くんと琉くん【中編】

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家族の剣士麿くんと琉くん【中編】

武志たちは島原市にある 古民家喫茶【Apartment.】に来ていた。 このお店は、ワンちゃん同伴OKで 楽しめるとお客様から喜ばれている。 お店に入るとマスターの飼っている ワンちゃんが出迎えている。 「いらっしゃい」 「マスター、こんにちは。 今日は仲間を連れてきました」 「こちらはいつでも大歓迎だよ。 最近は口コミでわんこ同伴で 来店してくれるのがうれしいんだ」 古民家喫茶【Apartment.】は、 島原市にある商店街のなかにある こじんまりとしたカフェだった。 お店のマスターがわんこ大好きで わんこと一緒に過ごせる空間を つくりたいと思ったそうだ。 今ではワンコ連れのお客様から 喜びの言葉をもらっている。 桜、梅、桃は、このお店のファンで 真司郎と愛美(まなみ)と一緒に来ている。 『ここはね、あたしたちのオアシスなのよ』 『ここに来ると落ち着くのよね』 『ぼくらの楽園でち』 マロンたちはこじんまりとした空間に とても満足していた。 「マロンたちのオアシスになったな」 「そうですね」 「真司郎、いいお店を見つけたな」 「はいっ、喜んでもらえて嬉しいです」 「麿(まろ)(りゅう)も気に入ったようですよ」 「わんこたちのオアシスだな」 「武志管理長、真司郎、これからは わんこ繋がりでもよろしくお願いします」 「こちらこそ、よろしく」 「今度は大輔夫妻を誘って来ような」 「ありがとうございます。 よろしくお願いします」 武志と寛子は、大輔夫妻と 真司郎夫妻の仲人でもある。 その繋がりだけでなく、 それぞれの愛犬を通じて友人になっていた。 これからも愛犬を通じて 仲間が増えることを願ってやまないと そう思っていた。【後編に続く】
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