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保育士ボーイレオンくん【後編】
この時、マロンとミルクは
レオンと一緒におやつを食べていた。
今日のおやつは、チュールとりんごだった。
『ぼく、チュールとりんごが大好きなんだ』
『ぼくらもチュールとりんご大好きだよ』
『でも、食べ過ぎ注意だね』
『食べ過ぎて病院に連れて行かれるね』
『そうそう、お腹壊さないようにね』
マロンとミルクは、レオンと仲良しになった。
仲良しになったマロンたちを見ていた
武志たちは微笑ましく感じていた。
そんななかで雄二は、武志と寛子に
レオンとの出会いを話していた。
「レオンは、紀子が飼っていた子です。
紀子が初めてのデートの時に
レオンを一緒に連れてきたんです。
レオンは、初め自分に警戒していましたが
デートをして帰る時には打ち解けていました」
「レオンくんがキューピットになったのね」
「今思えば、そうですね。
紀子との距離を縮めることができたのも
レオンのおかげです」
雄二と紀子が夫婦となったことを
一番に喜んだのは浩之だった。
浩之と雄二が友人だったことで
佳澄と紀子は奥さま同士で仲が良かった。
「雄二くん、これからは
わんこ友達として繋がってほしい」
「ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします」
浩之と親友である雄二とわんこを通じて
友人として繋がることが嬉しかった。
まもなく紀子は生まれた我が子を連れて
帰ってくるだろう。
それを楽しみにレオンは
保育士と警備員の仕事に邁進するだろう。
これからの未来に幸あれと願ってやまないと
武志と寛子は感じていた。
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