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「……あれ?返事してくれないの?」
「え、え、えっと…」
「僕のこと、嫌いなの?」
海斗さんがメガネをはずす。
きゃー…なんてかっこいい!
「あ、ごめん!」
海斗さんは慌ててメガネとマスクを装着した。
あれ?顔が熱いけど、また真っ赤になってる?
「本当にアレルギーなんだね。」
海斗さん、マジで信じてるの?
違うよ、あなたのことが好きだから過剰に反応してるだけ。
「じゃあ…付き合うなんて、無理かな?」
「む、無理なんかじゃありません!
つ、付き合います!」
……言った。
しかも、馬鹿みたいに大声で。
周りからくすくすという笑い声が聞こえた。
「ありがとう!嬉しいよ。
小説が好きでもないのに、君は毎日読んでくれた。
責任感が強くて、優しい、そんな君のことがいつの間にか好きになってた。」
ぎゃー、マジですか!?
嬉しすぎて鼻血が出そう。
ここでは一目惚れのことなんて言わない方が良いよね?
「よ、よろしくお願いします!」
「こちらこそ!」
そう言って、海斗さんはあの素敵な微笑みを見せてくれた。
クラクラしてしまうんですけど~!
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