春の詩
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凛は、もうすぐこの小学校を卒業する。 つまり、この小学校には、もう行くことができなくなる。 もしかすると、中学校の桜の木にも少女はいるかもしれないが、そうとも限らない。というか、きっといないだろう。 一人で歩く帰り道。肩にずっしりとランドセルの重みがかかる。 青空の下で一人歌っている少女を一瞬だけ、見つめて――帰り道を急いだ。 桜の花は、徐々に開きつつあった。
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