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俺が憑いてるぜ
道中
「もう諦めろよ。な?何したって俺らの熱い絆と呪詛は切り離せねえよ」
「黙ってろよ。霊のくせに」
背後いる半透明な何かに俺は話しかける。
「しっかし、昨日の名高い霊媒師も俺には何もできなかったんだぜ?」
「…」
「開き直って俺と人生歩んでいこうや‼な?」
こいつには霊媒師・塩・数珠、何一つ効かなかった。
しまいには高額なお札に、「オシャレ~‼」とぬかしやがった。嘗めてんのか。
「…今日だ。今日で最後だ」
「頑張りますねえ」
「…これでダメだったらどうしよう…」
「俺が憑いてるぜ?」
「憑いてたらダメなんだよ‼」
目的地
「ここは?」
「最恐の心霊スポット。目には目を歯には歯を。ここの霊にお前を当てる」
「なん…だと…」
「縄張り争いで死んでくれ」
帰路
「これからお供させていただきますっス‼よろしくっス‼」
「畏まんなくていいって。仲良くやっていこうや‼」
懐柔しやがった。
「畜生‼どうしたらいいんだ‼」
「「俺らが憑いてるぜ?」」
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