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「私だって驚いたわ…。式進行と全然違うんだもの…」
「今日はお疲れでしょうから、ゆっくりお休みください」
「ねぇ、明日には帰っちゃうのよね?」
「すみません、奥様と一緒に帰ることにしているので」
「そうよね…。うん、今日は休むわ。ありがとうステラ、おやすみなさい」
「おやすみなさいませ」
静かに部屋を出たステラは、リーゼロッテのいる部屋の扉を少しだけ見つめて、すぐにベルーナ夫人の待つ宿の方へ向かう。
「うぅ~ん、よく寝た…。ステラ、着替え…あ、ステラは帰ったのよね…」
リーゼロッテは自分でカーテンを開けて、少し窓を開ける。
朝から強い日差しにリーゼロッテは驚く。
留学期間はそこまで気にならなかったからだ。
(留学の時はステラがいたから、暑さとか色々気にならなかったんだわ…)
そう思いながら外を眺めていると、扉がノックされ、二人の侍女入ってきた。
「おはようございます皇妃様。わたくしは侍女長のカペラと申します。今日から皇妃様のお世話をする者を連れてきました」
「初めまして皇妃様、わたくしはルツと申します。今日から皇妃様の身の回りのお世話をさせていただきます!」
「よろしくお願いします、カペラさんにルツさん」
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