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乱れる璃人に気持ちが込み上げる。更に加速する腰。グチュグチュと水音が立つ。
もう俺のも、もう限界。
「……っ……愛してるよ」
「うんっ! はぁつ! あう、あっ! んんっ!」
璃人のが決壊し、シーツの上へ飛び散った。
痙攣した内部にギュウウッと絞られ、堪らず最奥へ突きたてながら俺も吐き出した。璃人の腰がまたビクンと跳ねる。
「うっ……」
我慢して我慢して吐き出した快感が脳を真っ白にする。
目も眩むような快感とはこのことだ。
力尽きビクビクと震える璃人にもたれ、璃人を抱きしめながら二人でベッドへドサッと倒れ込んだ。
ギュウッと後ろから強く抱き締め、くったりしている璃人の頬へチュッチュと繰り返しキスする。
「はぁ、はぁ、はぁ……大丈夫……?」
「っはぁ……ふぅ……」
さっきまでヘロヘロだった璃人が、もそっと腕の中で回転し頬を俺の胸に押し付けながらギュウッっと抱きついてくる。
キュンとする。堪らなく可愛い仕草だ。普段のS気とのギャップがより萌える。
俺もギュウッと抱きしめ返し、髪を撫でながらもう一度言った。
「愛してるよ」
それからからかうように続ける。
「小説のキャラはそんなセリフ言わない?」
「言わない」
ククッと肩を揺らし、顔をスリスリ擦りつける璃人が腕の中で小さく言った。
「俺だけのにしとく」
なんて可愛い恋人なんだ。
キュンキュンして璃人を思い切り抱きしめる。
「かわいいぞぉ~。この! この!」
璃人が「ひゃひゃひゃ」と楽しそうに笑って、パッと顔を上げた。
「清ちゃんも気をつけてね。釜やん清ちゃんのファンだから、俺たちのこと知ったら襲われちゃうかも。清ちゃんが鳴く姿は見たいけど、3Pは勘弁ね」
「……えええええええええええええええ?」
カマちゃんってそっちの人なの?
ギョッとして腕の中の恋人を見ると、すっかりSスイッチの入った璃人がニヤリと笑った。
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