NEWグッド・ジョブ媚薬 3部 NY編

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「仲間割れか?」 「死んだ三人の身元は?」 亮は逆に聞いた。 「それが分っていない。まさか仲間割れとは・・・ ところで三人の腕に傷が有ったんだが 何か目撃しなかったか?」 「し、知りません」 亮は自分の放った手裏剣の傷を調べているとは 思わなかった。 「何が目的の事件でしょうか?美咲さん」 「そうね」 「さて、帰りましょう。 明日は打ち合わせがあるんです」 「何の?ライブは終わったんでしょう」 「はい昨日、今日はスタジオDの出店と ナチュラルグリルの件で打ち合わせと 食事会です」 亮が時計を見ると午前1時を過ぎていた。 「お疲れ様、本当に忙しいわね」 「はい」 亮は美咲の顔を見て笑った。 その笑顔がとても素敵に美咲は感じた 「ねえ、亮。今晩」 「ミスター・ダン」 そこにパーカー警部補が入ってきた。 「はい?」 「それが、君。今回の乱射事件で 何人死んだと思う?」 「さあ」 亮は首をかしげた。 「一人だよ、タクシーの運転手たった一人」 「気の毒に・・・・」 「今日撃たれた人の中に スチュアート上院議員夫妻とスタッフが いたんだよ」 「そうですか。それで運ばれた人たちの 容態は?」 亮は意識レベル300の女性が気になっていた。 「君が助けて危篤だった女性、スチュアート 上院議員婦人が助かったんだよ」 「良かったですね」 亮は早く帰りたかった。 「待ってくれ」 パーカーは亮の肩を引いた 「はい?」 「スチュアート上院議員夫妻が礼を言いたいそうだ」 「あっ?」 「ん?」 亮にある仮説がひらめいた。 「パーカーさん」 「ん?」 「今回の事件は乱射ではなくて、 スチュアート上院議員夫妻を 狙ったのではないでしょうか?」 「まさか」 「スチュアート上院議員がどんな活動を しているか調べてください」 「了解、それでお礼の方は?」 「パーカーさん」 「はい」 「僕は日本から観光客です。 日本に帰ったと伝えてください」 亮の頭の中に乱射の映像が繰り返し再生され 美咲はイライラしている様子の亮を見かねた。 「亮、帰りましょう。明日私が処理をしておくわ」 「お願いします」 「はい」 亮と美咲が警察を出ると小妹が 脇に立った。 「お疲れ様」 「美咲さん、この子香港から使わされた ボディガードの小妹です」 亮が紹介すると怪訝な顔をして小妹 に頭を下げた。 「亮、どこに泊まるの?私の部室に泊まれば」 前を歩く亮に美咲は言うと 小妹は亮の顔を見上げた。 「はい、泊まります」 亮は小妹の肩に手を乗せた 小妹はうなずきホテルへ帰っていった 「聞き分けの良い子ね」 「まあ」 「彼女、亮の事好きなんじゃない?」 「そうかな?まだ16歳だよ」 「小妹はあなたをガードするために 劉文明に派遣されたんでしょう。美喜さんは首?」 「そんな事は無いけど、今回は特別だから」 「亮ってこれからも命を狙われるの?」 「一文字が居ますからね」 「まったく能天気なんだから、悪い事をしてない 方が命を狙われるのが変」 「間違っている物を正すのが警察でしょう」 「そうよね」 美咲はすまなそうに頭を下げた。 亮はこれから、自分の下に中国関連の 利権が降りてくる事で ねたみをかったり、脅されたりする事を 文明が予感していた。 亮と美咲がホテルの部室に入ると 美咲が亮の首に手を巻いてキスをした。 「亮、私の感じる場所覚えているんでしょう」 美咲はパーカー警部補に言った亮の記憶力 思い出した。 「もちろんです」 「黒子の数は?」 「11個」 「いつ、何回いったかも?」 「もちろん」 「今まで、あなたが抱いた女性全部の?」 「もちろん、当然です」 「うふふ、あなたに抱かれた女があなたに 狂うのが良くわかったわ」 「そうですか?男はみんなそうなのでは?」 「出来ないわよ。あなたたしか」 「そうなんですか」 首を傾げた亮は気を手から出して美咲の体を 体毛に逆らって優しく撫でた 美咲のやわらかい体毛は一本一本 跳ね返って色白の美咲の皮膚に微妙に 刺激を与え、亮の気が流れ込むと その後は鳥肌が立った 「あああ」 美咲は大きな声を上げた 「どうしたの?これ」 「香港で習いました」 「すごい」 「心を集中してください。見も心も僕にゆだねて」 美咲は体の力を抜いて亮に身を任せた 「はっ、はっ、はっ」 美咲の吐く息はジョギングの後のように激しく 時々胸を反って豊満な乳房を突き出すと 亮はその先のピンク色のぶどうを口の中に含み 舌先で転がした。 美咲の吐く息と母音が一緒になった音は ドルビーサラウンドのようにホテルの部室の中を 反響させ、それは亮の下半身を抑えきれないほど 興奮させるものだった 亮はグリーン○ドームを付けると 美咲の熱い物があふれ出る中に 挿入した 「ぐっ」 美咲は声を出すと 鍛え抜かれた長い足を亮の腰に絡め やわらかいベッドのスプリングの反動に合わせ 腰を動かした 「私っていやらしい」 その自分の言葉でますます 興奮を増していった 「やはり、亮が一番だわ」 目を覚ました美咲は亮の腕枕で話しをした。 「一番と言うことは彼が出来たんですか?」 「ううん、でも検事の佐川さんに迫られている」 「そうですか」 亮はあっさりと答えた。 「やきもち妬かないの?」 「妬きません」 「全然?」 「少し」 「うふふ、良かった。先月食事に行ってキスをされて  胸を触られた」 「警視の胸を揉むとはセクハラ覚悟の上か」 「それでプロポーズされたわ」 亮は一瞬、頭が膨らむような感じがした 「妬いた?」 「うん、それで」 「うふふ、断った」 「どうして?」 「検事と警察は繋がっちゃいけないから」 「じゃあ、仕事やめればいいのでは」 「私もそう言った」 「ん?」 亮は美咲が仕事を辞めるかと思っていた 「そしたら彼、辞めて弁護士になるって言ったの」 「佐川さんは美咲さんに夢中なんですね」 「女のために仕事をやめるような男は嫌い。 利用価値がなくなるし」
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