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「了解です」
「11時にブルックと一緒にホテルに来てくれる?
食事をしながらみんなを紹介するわ」
「わかりました」
亮は電話を切るとジャネットに話した。
「ジャネット、11時にホテルでバンドの
皆さんと食事だそうです」
「わかったわ」
「ブルックはどうしています?」
「小妹と楽屋で発声練習しているわ」
「了解です、照明を運び終わったら行きます」
ディレクターのボブの適切な指示で
学生の動きはスムーズで
ステージに下りていたバトンに照明が吊られ
次々に上がって行った。
「すごい」
スピーディなセッティングに亮は声を上げた。
「彼らは卒業したらアメリカ中の
ステージを作っていくのよ」
「さすがNYUですね」
~~~~~~~
亮はジャネットと一緒に楽屋に行ってドアを開けた。
「施術しますか?ブルック」
「はい、施術は痛い?」
ブルックは顔が引きつっていた。
「いや、喉周りをマッサージするだけです
逆に気持ちが良いんじゃないかな」
「そうなの、良かった」
亮はブルックをソファアに座らせ
漢方で作った薬とクリームをテーブルに乗せた
「ブルック胸開けてくれますか?」
「どこまで?」
「全部です」
亮は当然のように言うと
小妹が亮の顔を睨んだ
「亮いやらしい」
「しょうがない声が出るようにするんだから。
ブルック良いでしょう」
「はい」
ブルックはTシャツを脱ぎブラジャーを
はずして胸を露出した
「わあ。きれいな胸ですね」
亮にいやらしさは微塵もなかった。
「ありがとう・・・」
亮はブルックの喉仏の下を
押すとブルックは咳を数回した
「咳が出ますね」
「はい」
「喘息の気がありますね」
「ええ子供の頃、喘息だった」
亮はブルックの胸にタオルをかけて
ソファーに横になってもらうと
クリームで首のマッサージを始めた。
「気持ち良いわ」
ブルックは気持ちよさそうに目を閉じた
亮は後でじっと見ている小妹に微笑んだ。
「これから、胸のマッサージを
しますけど良いですか?」
「はい」
亮はブルックの胸の上に乗せていた
タオルをはずすと
手にクリームをたっぷりつけて
胸の中心から乳房を持ち上げるように
円を描きながらマッサージを始めた
「大きく呼吸をしてください」
亮のマッサージと薬のお陰で
ブルックの呼吸は次第に楽になり
今まで以上に肺に空気が入ってくるような気がした
「気持ち良いわ」
ブルックはうっとりしながら亮のマッサージを
受けていると体中が感じてきた
「何?これ」
ブルックの全身に鳥肌が立ち体はピクピクと
痙攣を起こし始めた
「ああ」
ブルックは恥ずかしい声を我慢しながら
腰を何度も持ち上げ下半身のそこはすっかり
濡れていた
「亮」
ブルックはうつろな目で
亮の手にしがみついた
「ブルックの発生練習に声を出してください」
亮は慌ててその場状態を消すように
事務的に言ってタオルをブルックの胸の上に置いた
「はい、はい」
ブルックはタオルを胸に巻くと立ち上がった。
「どこまで高い声が出るか出してください」
ブルックはうなずいて部屋に入って来たジャネットと
亮の方を見て声をだした。
その声は今まで以上に安定していて、2オクターブの
声が出ていた。
「凄い、ブルック」
そばにいたジャネットが声を上げた。
ブルックは信じられないような顔をしてさ
自分の喉を押さえた
「ジャネットいままで、あまり高音が出なかったので
ファルセットを使っていたんじゃないですか?」
「そうよ。亮分かる?」
「はい、それが喉に負担をかけていたんですよ」
「とても呼吸も楽になったわ」
「呼吸が楽になれば大きな声が出るので
喉に負担がかからなくなります」
「ありがとう亮」
ブルックは亮にハグをしてジャネットにも抱きついた
「ジャネット、亮にキスして良い?」
ジャネットは目を伏せながらうなずいた
「OK、良いわよ」
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