▶︎80kg 破れたスカート

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「高木が店で売れ残ったやつ、また全部買っていってくれたよ」 高木さんはしょっちゅう来るし親しげに話しかけてくるので、店長もお客さまだけれど高木さんに対して呼び捨てで呼び、友達のように接していた。 「彼女の一人にでも分けるんですかね」 「多分、そうだろうな」 閉店時間になり、店長と二人で店内の清掃作業をする。私はショーケースを布巾で拭いていた。上から拭いていき、一番下の段に取り掛かるところで腰を屈む。 ビリビリビリビリ 「あ、なんだ今の音は」 「て、店長・・・」 「どうした?」 「す、すいません。本当にすいません」 涙声になり必死で謝る。私はまた、手で破けたスカートを押さえていた。 「もしかして・・・」 「また破いちゃいました」 私は破けたスカートを履いたまま、店長に向かって土下座した。 「いいからもう私服に着替えろ。大丈夫だから」 店長に土下座したあと、私は店長の言葉に甘えて私服に着替えに行った。 「店長、ごめんなさい。本当に本当にすいません。私、今日からダイエットします!もうご迷惑おかけしません!」
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