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あの頃、卒業してみんなと離れるのが寂しいと言っていた彼女。
「これからのことだけど…やっぱり寂しいとか思う?」
「まぁ、今まで過ごしてきたところとか、みんなと離れるのは寂しいかな」
「そうだよな」
「でも、これからもずっと傍にいてくれるんでしょ?」
「うん、一生傍にいるよ」
「なら寂しくない」
春の陽だまりの中、彼女が優しく微笑む。
僕はそんな彼女の小さな手を握り返す。
ずっと一緒にいたい、そう思う気持ちはあの頃から変わっていない。
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