君と僕と卒業。

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君と僕と卒業。

高校3年生の2月後半。 卒業を間近に迎えたとある日のこと。 僕には、同じクラスに気になっている子がいる。 友人達と楽しそうに談笑していた彼女がふと寂しそうに呟いた。 「卒業したくないなぁ…。みんなと離れたくない」 同じく友人と笑い合っていた僕は、そんな彼女の呟きを聞き、思わずチラッとその横顔を盗み見る。 「こうやって楽しい時間も、あと少しで終わっちゃって、みんなに毎日会えなくなる」 「そうだね。でもさ、卒業しても定期的に集まろう!うちらはずっと友達でしょ」 中学の卒業式前も、クラスで似たような会話をしている人がいた。 当然、僕も同じことを思っていて、卒業しても会おうと思えばいつでも会えるし、友達であることに変わりない。 そう思っていたはずなのに、だんだんと会わなくなり、連絡も減り、あんなに毎日のように一緒にいたのに疎遠になった友達もいた。
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