愛する

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駿を抱きかかえるようにして湯船に浸かり、今日1日の話をした。 駿は、大学にいって中野に類との惚気話を聞かされたと言い、あとは櫂の両親から岡山にいると連絡が入ったことを告げた。 「キャンピングカーの旅ってどんなだろうなあ…。あちこちの温泉とか入ってるみたいだね」 駿が羨ましそうに言う。 「あ、じゃあ俺らも行こうよ。大学の卒業旅行でさあ。レンタカーでも行けるだろ?」 櫂は思いついて言う。 駿の望みは、出来る限り叶えてあげたい。 「いいね。行こっか」 駿は少し後ろを振り返りながら言った。 綺麗な項に唇をつけながら、駿を抱きしめる。 「駿の行きたいとこ決めといて。俺、調べるからね」 耳元で言うと、感じたのか「あん…」と予想外にご褒美のような喘ぎ声を貰った。
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