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料理の得意な美咲と櫂の二人でキッチンに立った。
その間、嫌でも怜と駿が話すことになる。
美咲は、全く気にしていない様子だ。
ま、当たり前か、と櫂は思い直す。怜は結婚して今は美咲と暮らしているのだ。
おかしな妄想は止めよう、と野菜を洗ってサラダを作った。
美咲が腕を奮ってニンニクの効いた鶏の照り焼きを作ってくれた。
「櫂くん、駿くん、明日デートの予定ない?ごめんね、ニンニク効かせ過ぎたかも」
美咲が手を合わせて、ごめん、と言った。
「いや、全然大丈夫ですよ!な?駿」
「うん、ニンニク大好き」
駿は、意味が分かっていないのだろう、本当に美味しそうに食べている。
怜だけは、可笑しそうに笑いを堪えていた。
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