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それとは対照的に、ライフルを扱ったことのない室井、葛城、神島は一体に命中させるまでに何十発も消費していた。
戦力外の三人を庇いながらの移動は、高柳にとって体力を消耗した。彼の捨て身の活躍により三人は無事にセカンドステージをクリアできたが、空港を目の前にして、高柳はライフを一つ失ってしまった。
空港内へ入ると、広いロビーの中央に一人乗りで小型の乗り物が用意されていた。スクーターに飛行機の羽を付け加えた形である。
次に出た指示は「エアバイクに乗り、灯台に向かってください」だった。
ライフルのベルトを肩から斜め掛けした四人はバイクに跨がる。スターターを押すと床から五十センチほど浮かび上がった。スロットルを回しロビーから飛び立つ。建物の中を軽快に飛行し、そのまま滑走路へ出ると、南の方角へ旋回した。
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