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再開
神島がゲームの世界から出てこられたのは一ヶ月ぶりだった。その日は、高校の入学式二日前だった。
親や警察には、一ヶ月間もどこにいたのかと問い詰められたが「覚えていない」と答えた。
あれから二年が過ぎた。三月になり卒業色の色彩が目に留まる。二年越しに心の整理がつき皆を懐かしく想った神島は、当時交換していたSNSをダメもとで三人に送った。
突然きた朗報に、三人は前向きな返信を寄越した。神島は、当時逃げ場として利用していた、中学校の裏手にある喫茶店で会うことにした。
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