再開

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「て言うか、神島は何で歳取ってねぇんだよ。あれから七年も経ってるんだぜ」と葛城が訊く。 「いやいや、何寝ぼけたこと言ってるのよ葛城勝利。あれは十七年前の出来事よ。私たちもう三十二でしょ」室井は鼻を鳴らす。 「いや、俺二十二だけど」と首裏を掻きながら葛城が答えた。 「俺は二十七歳だぞ。今の葛城は俺より五歳も年下なのか」と高柳は背筋を伸ばす。 「そうなると、一番おかしいのは神島くんじゃない。それ、高校の制服よね?」 「僕は十七歳です」 「ちょっと待ってよ。私たちあの時、四人とも亜久里(たき)中の中三だったわよね」 「そうです。四人とも間違いなく亜久里大学付属瀧中学校の三年生でした。でも、時間軸が五年ずつズレていたようですね。僕も今知りました」
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