再開

4/6
前へ
/23ページ
次へ
「時間軸? SFじゃあるまいし、そんな馬鹿な」  神島は葛城を真っ直ぐ見つめ頷いた。 「じゃあ俺はあの時、未来からきたお前たちとゲームをしていたのか」 「正確には、僕以外の皆さんが過去から二〇二十年にやって来たんです」 「どういうことだよ」 「すみません、あのゲームの世界は僕が作ったんです」 「「「え!」」」 「超元理論って知ってますか?」 「何だそりゃ?」葛城は首を傾げる。 「この世界には九つの次元が存在すると言われています。僕たちが認識できているのは四次元まで。空間を表す三次元と時間軸を表す四次元。もっとも現在の時間しか認識できませんが。そして五次元以上を認識することは、僕たちにはできません」 「どういうこと?」室井が訊く。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加