カエルの王女様

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萌華は目を覚ますと、部屋の中は真っ暗だった。   ”あぁ昨日のは夢だったんだ。よかった。    私がカエルな訳ないじゃん” 萌華はそう思い体を起こし、電気をつけようとベッドの周りに 手を出した。 しかし、手に触れた感触はザラザラしている。 嘘よ。そんなことないと口にしながら、萌華は暗闇の中で必死に目を こらしていた。 ようやく目が慣れてきて、周りに見えたものは草であり頭上には星がある。 ベッドだと思っていたのは、草でできた寝床だった。 「ギャー、イヤー」 やはり私はカエルだったようだ。 萌華は、どす黒い闇に支配された。
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