図書委員長と食堂イベ②

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図書委員長と食堂イベ②

「ね、ねえあれってさ!委員長の方々達では…!?!?」 「めっずらし……あぁ、暁様相変わらず不機げ…じゃなくて怖……でもなくて堅気じゃない顔をされている…ふつくしい……」 「お前それ褒めてんの貶してんの????」 「お、会長いますな。これは食堂イベに無理やり連れてきた感じでは……??(小声)」 「おそらくそうでござる。天誅くだらないといいですがな(小声)」 「あ、マジだマジ。うわぁぁぁぉ時雨たんかわゆすぎお願い今夜来てもらっt」 「去ね(ガチトーン)」 「申し訳ございませんでした」 「あ、みみみんなわわワタル様いるあばbbbッ、ゴッホォン。…………よし、皆さん静かにしましょう。そしてもちつきなさい」 「お前が落ち着けよ」 というわけで静かになったのである(適当) 「あれ、一瞬で静かになった…ね」 「そりゃあいるからな、渡が」 4人の目線の先の彼は、未だに本を読んでいる 周りのことは目に入っていないらしい まあいつもの事なので彼らは気にせず席を探し始めた もちろんできるだけ生徒会メンバーから離れられる場所へ向かいながら 「兄貴っ!!!席なら用意してますぜ!!」 「お、サンキューな、さっさと連れてけ」 「了解しやした!!どうぞ皆さんこちらへ!」 「若様よお、部下のこと調教……じゃなくて洗脳しすぎでは無いかい???」 「それは僕も思った」 「オマエら少しは黙れよ………」 「さてさてさーてさて、皆さん皆さん、何をお頼み致します〜?今日は俺の奢りッスよ〜」 暁の射程に案内された席に腰を下ろした一同、堂園は上機嫌にメニュー表をバシバシと叩いてニマニマしている 正直に言おう。子供に見られたら最悪泣かれかねない表情だ 「オレらどうせ学食無料だろうが、なんならタバコ買ってこいよ今度こそ」 「え?シガレット買ってこい?」 「オマエまじおろすぞ刹那」 「サーセン」 「茶番はええから、刹那、僕は和食定食」 「ぼ、僕はパスタがいいかな」 「カツ丼」 「りょりょー。そんでもって俺は激辛ラーメンと…………室屋様〜あなたは何に致します、か………」 「「…………」」 全員の動きが止まった、ある一点を見つめながら それもそのはず 本を読まれている室屋様は、隣の男に所詮アーンというものをしてもらいながら既に食べ始めていたからだ もちろん、隣の男とは皆様ご存知。室屋過激派系ワンチャン、図書副委員長河崎悠吾くんである 「……委員長、あー」 「………」 返事はないが、視線を文字に向けながら口を開け出されたものを食べている ワンチャンはとても嬉しそうにしっぽを降っていた(幻覚) 「…………ぐふっ、これが…………従順ワンコ攻め………てぇてぇ……!!!」 「いつきたの!?全然気づかなかった…」 「河崎くんは渡が大好きそやしな。いつものことだしほっといてボクらも食べよ」 「………2年坊が調子に乗りやがって…」 「大我、それ以上声でかくしたら渡から裏拳くらうよ」 「………チッ、…わぁったよ」
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