巻き込まれくんと昼食タイム①

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巻き込まれくんと昼食タイム①

(食堂 「わーーー!!広っ、ここすげぇな!!」 「百合、そんなにはしゃいだら危ないよ?」 「おいてめぇ、軽々しく百合に触んなよ」 やけにクリニカの匂いを撒き散らしているイケメンがモッジャの小柄男子の腰を抱こうとするが、隣にいた目付きが悪い生徒が止めに入る 止められたのが癪だったのか当人はクリニカな笑顔に器用に青筋を立てた 「何するのかな」 「何じゃねぇよ、このエセプリンス。腹真っ黒な癖に純粋な百合に近づくな」 「不良の君が言えたことじゃないよね?」 バチバチと二人の間に火花が散る。 原因のモジャ頭くんはその様子を見て頬を膨らませて怒り気味だ 「友達は仲良くしないとダメなんだって言ってたぞ!!マサもそう思うよな!」 「……あ、ハイ。そうッスね、はは、は……」 生気を感じられない返事をみせているのは、マリモに腕を組まれている生徒 長目の前髪のせいか、それとも周りと比べパッとしない顔立ちのせいか、表情がよく分からないが顔面蒼白となっていることはよくわかる 周りに座っていた一般常識を持つ生徒は哀れみの表情で彼を見つめていた 「ねぇ、百合。そんなパッとしないやつの腕じゃなくて俺と腕を組もうよ。俺の方が君のこと支えられるよ?」 「俺はマサと組みたいの!!だって親友だからな!俺たちは仲良しなんだ!」 「…ヒッ!」 爽やかから眼光が向けられる。その視線は実に鋭く、対象のハートをギッタギタに切り裂いていた 受けた本人はさらに生気をなくし、フラフラとモジャに引かれるがままに進んでいた。なんとも哀れな自暴自棄人形の完成である 「え〜、俺は百合と腕組みたいんだけど……だからさ………お前、さっさと離せよ」 「くぁwせdrftgyふじこlp」 「おい爽沙!マサが怖がってるだろ!!」 「だって……」 「ふん!行こうぜ、マサ!さっさと食いにいこ!」 「あ、ちょっと!悪かったって百合!」 「……チッ……ったく」 フラフラとしている哀れくんを引っ張って席へ行く百合を、2人はそれぞれの反応を見せてあとについて行った きっと彼らは気づいていないだろう 親衛隊が今にも飛びかからんと言う目でモジャくんと哀れくんを見ていたことに。 この後起きる悲劇でさらに哀れくんの胃が悲しいことになるのだがそれはまた別の話 王道転校生⇒黒葛百合(ツヅラユリ) 爽やか⇒爽沙翔(ソウタカケル) 一匹狼⇒東條颯(トウジョウハヤテ) 巻き込まれ⇒佐藤正臣(サトウマサオミ) 容姿は……おまかせ★(( はい、いつか書く気力があれば書きます
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