三月二十八日 ヤマブキ(山吹)

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三月二十八日 ヤマブキ(山吹)

拝啓 お誕生日おめでとう 遣る瀬無いほど君の瞳の 眩しさに 不器用な僕はどうしていいか分からない。だけど 君がどんな時であっても僕の愛は変わらない。                             敬具 三月二十八日、 僕はその手紙に封をして机の中へとしまった。 彼女に会いに行くためだ。 気品あふれ光り輝く彼女に相応しい 山吹の花のリースとケーキを手土産にして。 実は無くも山吹の花七重八重人の縁を硬く結びて 了
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